(7/10)セミナー「新しい製品を生み出す粉体技術 計測から機能化まで-講演&展示-」  (大阪科学技術センター)

台風接近に関するお知らせ
本セミナーは実施の予定ですが、状況によりプログラムの変更等が発生する可能性がありますことをご了承下さい。また、会場は以下の通り4階に変更になっております。
講演会場:4階405号室、展示会場:4階404号室、

主催

化学工学会関西支部

協賛

近畿化学協会、製剤機械技術学会、日本化学会近畿支部、日本粉体工業技術協会、粉体工学会、日本薬学会近畿支部、化学工学会材料・界面部会、化学工学会粒子・流体プロセス部会

ナノ粒子・複合粒子・マイクロカプセルといった粉体材料やその分散体は、最先端の機能性材料・デバイス・化粧品、医薬品・医療材料にとってもはや不可欠な材料と言えます。そこで「新しい製品を生み出す粉体技術」をテーマに、粉体工学の俯瞰にはじまり、微粒子の特性を活かすための分散技術、機能化のための複合化技術、そして最新の評価・シミュレーション技術に関する各分野の専門家からの講演会と、分散・機能化・特性評価のための機器展示会を企画しました。粉体プロセスに携わる技術者・研究者のみならず、多数の皆様のご来聴をお待ちしています。

日時

2014年7月10日 (木) 10:00~18:00

大阪科学技術センター8階中ホール[講演]/小ホール[展示]
   (変更)      4階405号室[講演]/404号室[展示] 
(大阪市西区靭本町1-8-4、TEL.06-6443-5324)
<交通>地下鉄四つ橋線「本町」駅25・28番出口より北へ徒歩約7分、うつぼ公園北詰め.
http://www.ostec.or.jp/data/access.html

プログラム

講演会  
1) 高機能粉体材料を生み出すための粉体工学と技術の進展(10:00~10:55)
  同志社大学理工学部化学システム創成工学科 教授 日高 重助 氏
   現代社会の進展に必要な新規高機能性材料あるいは種々のデバイスの小型化とさらなる高度化を目指して粉体微粒子の特徴を生かした新材料の開発がますます盛んである。これら活発な材料創成にともなって、新しい材料プロセシング技術の開発も進んでいる。これらの動きは新しい粉体材料の創成と技術開発を支える粉体工学とその研究に非常に興味深い変化を促している。今、期待される粉体技術や工学の動向を概説する。
     
2) スラリー中の粒子分散・凝集状態の評価と制御(10:55~11:35)
  法政大学生命科学部環境応用化学科・法政大学大学院スラリー工学研究所
准教授 森  隆昌 氏
  スラリー中の粒子分散・凝集状態を評価する手法について、その評価原理と実際に使われているスラリーに応用した例を紹介する。
    
3) 微粒子加工技術と医薬品製剤開発(11:40~12:20)
  神戸学院大学薬学部 教授 福森 義信 氏
  流動層や噴流層を用いた湿式スプレーコーティング技術はナノ構造化された多くの微粒子性放出制御製剤を生み出してきている。既に完成された技術と思われることも多いが、100 μm以下の粒子径の製品開発にはいまだ課題を残している。一方、リポソームに代表されるナノDDSは1960年代から研究が行われてきた。本講では、具体的な例を交えながら、コーティング技術の進展を振り返ってみたい。
   
4) 複合粒子と特性評価装置の開発とベンチャー企業(12:20~12:45)
  (独)産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門
上級主任研究員 高尾 泰正 氏
  紫外線防御化粧品の製品開発の研究事例を紹介する。最近の化粧品は、UV防御・透明感・使用感の3課題を同時に解決する必要がある。しかし、最適な製法と使用感の評価法は確立していない。本研究は、産総研の戦略的地域連携とAIST認定付与ベンチャー、事前シナリオを設定しない工業技術院時代の即効的な技術指導とを組み合わせ、新製法と新評価法を具現化し、独自性の高い化粧品および粉体評価装置を製品化した。特に社会的要素(地域連携)について、Synthesiology誌の提唱するアウフヘーベン型・ブレイクスルー型・戦略的選択型の研究開発の方法論と、進化論など自然現象とのアナロジーによる人文系のアイデアとを比較検証し、方法論としての一例証を示す。
     
展示会  (13:45~15:45) 於:8階小ホール ※展示会場は12:45にオープンします
※前半に各社10分のショートプレゼン有り
出展企業:(株)栗本鐵工所スペクトリス(株) マルバーン事業部(株)テクネックス工房(株)奈良機械製作所(株)日本ベルビューラー(株)
    
 5) 粉体シミュレーションの現状と課題(15:45~16:25)
  (株)アールフロー 代表取締役 竹田  宏 氏
  粉体解析の現状を様々な事例を用いて紹介する。また粉体解析の抱える課題についても言及する。
     
 6) 粒子の分散安定化と分散剤の開発動向(16:25~16:50)
  ビックケミー・ジャパン(株) 添加剤技術部 部長 若原 章博 氏
  粒子の液相での分散安定化を図る分散剤の最新の開発を紹介する。たとえばハイパーブランチのように分子構造を制御することで、従来にない微分散状態が得られ、またエポキシとの反応抑制例など物性とのバランスがとりやすくなってきた。金属酸化物・カーボン系・有機顔料など異なる粒子の、コーティング液・スラリー・ペーストなどでの事例を紹介しながら、分散剤の選定ポイントについても理解を深める。
    
 ミキサー (17:00~18:00) 於:同所地下1階B101号室

定員

70名(定員になり次第締切)

参加費

主催・協賛団体個人会員15,000円、主催・協賛団体法人会員20,000円、会員外37,000円、大学・公設研究機関6,000円、学生3,000円、会員外学生5,000円 (何れもテキスト代含)

※主催・協賛団体の支部以外に所属の場合でも主催・協賛団体所属としてお取扱いします。
※会員外の方へ:化学工学会正会員にご入会されると20,600円([参加費:15,000円]+[年会費(7月~翌年2月)5,600円])でのご参加になります。また、法人会員(地区特別会員:30,000円/年額)へのご入会もご検討いただければ幸いです。詳しくは下記にお問い合わせ下さい。

申込方法

標記行事名を題記し、(1)氏名、(2)勤務先・所属、(3)連絡先(住所、郵便・電話番号)、(4)会員資格、(5)送金方法を明記のうえ、下記宛お申し込み下さい。参加費の送金は、銀行振込(りそな銀行御堂筋支店普通預金 No.0405228 口座名義「公益社団法人化学工学会関西支部」)をご利用ください。
※参加決定者には参加証を送付いたします(6月下旬)。

申込先

  公益社団法人 化学工学会関西支部
  〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センター6階
  TEL: 06-6441-5531  FAX: 06-6443-6685  E-mail: apply(atmark)kansai-scej.org