(7/14)先端技術を支える単位操作シリーズ「バイオマス資源からの有用化学物質変換と高機能化材料創出」<ハイブリッド開催>

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主催

化学工学会関西支部

協賛

近畿化学協会、日本化学会近畿支部、日本分析化学会近畿支部、有機合成化学協会関西支部ほか

 本セミナーは、「先端技術を支える単位操作」シリーズとして開催いたします。先端的な技術を開発するためには生産・製造を支える要素技術が不可欠であり、とくに化学工学の単位操作に立脚した生産技術は日本のものづくり技術を支える基盤となっています。
 バイオマスの製品やエネルギーとしての活用は、地球温暖化の防止、循環型社会の形成という我が国の抱える課題解決に寄与し、その活用の推進が強く求められております。化学工学会においても、反応工学、分離工学などの技術を切り口に、産官学でバイオマス活用の研究、開発が活発に行われております。本講演会ではバイオマスの有効利活用を出口と定め、多様な反応技術を駆使し、材料改質による高機能化、物質変換による高度利用の研究事例を取上げました。

日時

2023年7月14日(金)13:00~17:00

開催形式

<対面式>花王(株)和歌山工場 [和歌山市湊 1334]

 https://www.kao.com/jp/corporate/about/outline/location-list/plant-wakayama/

<交通>JR「和歌山」駅よりタクシーで約20分 南海本線「和歌山市」駅よりタクシーで約10分

<オンライン式>Zoomによるライブ配信

プログラム

 

13:00-14:00

1.包括的視点から考えるバイオマスと資源循環
福岡大学工学部化学システム工学科 教授 八尾 滋 氏
これまでの我々の生活は化石燃料に過度に依存したものであり、その結果として地球の自浄能力をはるかに超える環境負荷を与えてきたと考えられる。従って、新たな素材としてバイオマスに注目が集まっている。しかしこの場合でも我々は生物多様性など、ネイチャーポジティブを原則とする必要がある。本講演では、包括的な視点から何を重視すべきかについて課題提起を行いたい。

14:00-14:40

2.セルロースナノファイバーの界面制御による新規複合材料の開発 
花王株式会社テクノケミカル研究所 グループリーダー 吉田 穣 氏
花王では本来親水的なセルロースナノファイバーの界面制御を通じ、樹脂複合体や防汚膜など種々の新規複合材料を提案している。本発表では、花王の開発したこれら複合材料について、その特徴や想定される用途等についてご紹介する。

14:40-15:20

3.カルボン酸水素化用固体触媒の開発 
大阪公立大学大学院工学研究科 准教授 田村 正純 氏

脂肪族アルコールは洗剤や化粧品などに用いられる有用化学品である。その合成法として、脂肪族カルボン酸の直接水素化が最もシンプルな手法と考えられるが、カルボン酸の低反応性から高機能な固体触媒の開発が求められる。我々の研究室では、これまでに様々なカルボン酸の水素化に有効な固体触媒の開発を行ってきた。本講演では、これらの結果の詳細及びカルボン酸水素化に有効な触媒活性構造、触媒設計指針について紹介する。

15:20-16:00

4.東レのバイオベースナイロン繊維の開発について
東レ株式会社 フィラメント技術部 愛知フィラメント技術課 河野 健明 氏
カーボンニュートラルの観点から市場からの植物由来繊維の要望は高い。当社では部分バイオベースナイロンであるN610やN56に加え、100%バイオベースナイロンであるN510繊維の開発に成功。アウトドアウェアを中心とした各種衣料や産業資材など、幅広い繊維製品への展開を進めている。N610、N56、N510はアルキル鎖の違いによって異なるポリマー特性を有することから、それぞれの特性を活かした用途展開を進めており、その展開事例をご紹介する。

 

<以下は現地参加の方のみ>

16:10-17:00

5.花王エコラボミュージアムの見学
花王は2009年に環境宣言を行い、2019年にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を発表しています。花王エコラボミュージアムでは、製品のライフサイクル(原材料をえらぶところから廃棄・リサイクルまで)での環境、ESG(E;環境、S;社会、G;ガバナンス)に配慮した花王の取り組みと、Kirei Lifeをめざして共に取り組ませていただきたいという思いをお伝えしています。ケミカル事業(産業化学品)の環境視点での取組みも紹介しています。どうぞ見学にお越しください。

18:00-19:00

懇親会  於:ホテルアバローム紀の国(和歌山市湊通丁北2-1-2)

参加無料 ※講演会場よりバス等(主催者側手配)で移動します。

申込締切

定員50名になり次第締め切ります。

参加費

【 】内はオンライン参加の参加費

主催・協賛団体個人正会員:13,000円【8,000円】、主催・協賛団体所属法人会員:16,000円【11,000円】、大学・公設機関:5,000円【1,000円】、学生会員:4,000円【1,000円】、会員外学生:4,000円【1,000円】、会員外:26,000円【21,000円】(テキスト代・消費税込)

※主催・協賛団体の他支部に所属の場合でも主催・協賛団体所属会員としてお取扱いします。

※会員外の方へ:化学工学会正会員に入会されると個人正会員価格にてご参加いただけます。参加費とは別に正会員年会費《2023年度年会費11,000円》が必要です。詳しくは下記にお問い合わせください。

申込方法

Web上の『参加申込フォーム』よりお申込みください。
参加費は、銀行振込[りそな銀行御堂筋支店 普通預金No.0405228 名義 公益社団法人化学工学会関西支部]をご利用ください。( 振込手数料はご負担ください)

注意事項

・感染拡大状況により、オンラインでの開催へ変更させていただく場合があります。また、講師の都合でオンラインからの講演となる場合も有ります。

・マスク着用、受付での検温、手指消毒へのご協力をお願いします。また、体調不良の方の入室はご遠慮ください。

・参加申込者には7月上旬に、会場までの交通手段等の詳細な参加案内をE-mail にてお届けします。

問合・申込先

  公益社団法人 化学工学会関西支部
  〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センター6階
  TEL: 06-6441-5531、FAX: 06-6443-6685、E-mail: apply(atmark)kansai-scej.org