(7/13)セミナー「脱炭素社会に向けて化学工学で広げよう二酸化炭素循環と水素メタネーション技術の環-講演&見学会-」

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主催

化学工学会関西支部

協賛

近畿化学協会、日本化学会近畿支部、日本分析化学会近畿支部、有機合成化学協会関西支部

2050年脱炭素社会構築に向け、世界では急速に化石由来の二酸化炭素削減に取り組んでいる。二酸化炭素は炭素を空気中で燃焼させると発生するため、炭素を含まない水素、アンモニアの燃焼も検討されるなど、燃焼で発生する二酸化炭素を大気へ拡散させない取り組みや発生した二酸化炭素を利用する取り組みが求められる。また、化石燃料を使わないメタンやアンモニアを用いたエネルギー化や資源化の環に化学工学は大いに貢献可能であり、本セミナーは、脱炭素社会に向けた化学工学の貢献を考えてみたい。

日時

2023年 7月13日(木)13:00~17:00

開催場所

日立造船(株)築港工場 [大阪市大正区船町2-2-11、TEL. 06-6551-9642]
https://www.hitachizosen.co.jp/company/office/
<交通>JR 大阪駅より環状内回りにて大正駅下車。 大阪メトロ長堀鶴見緑地線「ドーム前千代崎」にて大阪シティバス。いずれも大阪シティバス「西船町」行きに乗車し、終点西船町下車すぐ。

プログラム

講 演[何れも質疑応答 5分~10分程度含む]

13:00~14:00    1)脱炭素社会に向けたエネルギーマネージメントおよび高度熱利用
神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻 教授 鈴木 洋 氏
脱炭素社会に向けて、発電プラントや、化学プロセスにおいて、化石エネルギーに変わる代替エネルギーの必要性が高まっている。代替エネルギーとしては水素、メタネーション、アンモニアが検討されており、盛んに研究されている。本講ではこれらの代替エネルギーの優劣を論じ、将来のエネルギーマネージメントについて概説する。また高度廃熱利用を可能とする熱回路であるサーマルサーキットを紹介する。
14:00~14:402)バイオガスの化学変換によるカーボンニュートラル循環型酪農
大阪大学高等共創研究院先導的学際研究機構 教授 大久保  敬 氏
北海道には酪農牛のふん尿を発酵させることによってバイオガスを生産する施設が数多くある。このバイオガスはメタンガスが多く含まれていることから、カーボンニュートラルなエネルギーとして注目を集めている。現在はこれを発電機で燃やし売電事業を実施しているが、国の補助金無しでは成り立たない。よってバイオガスを発電以外の利用法、すなわち有用な化学物質に変換する方法が求められている。本講演では、最近我々が開発したメタンガスから液体燃料であるメタノール・ギ酸を常温・常圧で製造する技術を説明し、カーボンニュートラル循環型酪農システムとして産学官一体となって社会実装を目指す取り組みについて紹介したい。
14:40~15:203)メタン発酵・発電プロセス排ガスからのNOx除去による炭酸ガスの回収と農事利用
大阪公立大学大学院工学研究科 教授 安田 昌弘 氏
地域分散型バイオガス発電プラント(菊川バイオマスプロジェクト)における、排ガス中の炭酸ガスの農事利用を可能とさせる、燃焼排ガスからの窒素酸化物の完全な水吸収による硝酸製造技術と省エネルギーな未利用炭酸ガスの一時貯蔵方法の確立を目指した基礎研究とトマトの栽培を例にその実用性を紹介する。
15:20~15:504)Power to Gas 事業の研究開発・製造拠点「PtG SQUARE」について
日立造船(株)PtG技術部
 島田 一雲 氏
日立造船(株)は、水電解装置(水素発生装置)やメタネーション設備などの Power to Gas(以下、PtG)関連事業を積極的に推進していくため、当社築港工場(大阪府大阪市)内に同事業の研究開発・製造拠点となる「PtG SQUARE」の整備を進め、本格的な運用を開始しました.プラント見学に先駆け、技術や設備の概要について簡単に紹介する。
16:00~17:005) 日立造船PtG SQUAREの見学
日立造船(株)は、水電解装置(水素発生装置)やメタネーション設備などの Power to Gas関連事業を積極的に推進していくための拠点を築港工場に設けている。(但し、見学者について、当日に秘密保持契約書へのサインが必要)

申込締切

定員(30名)になり次第締切

参加費

主催・協賛団体個人正会員13,000円、主催・協賛団体所属法人会員16,000円、大学・公設機関5,000円、学生会員3,000円、会員外学生4,000円、会員外26,000円(テキスト代・消費税込)

※参加費は「主催・協賛団体の支部以外」にご所属の場合でも「主催・協賛団体」としてお取扱いいたします。

※会員外の方へ
化学工学会正会員に入会されると24,000円《参加費13,000円+2023年度年会費 11,000円含》でのご参加となります。詳しくは下記にお問い合わせください。

申込方法

Web上の『参加申込フォーム』よりお申込みください。
参加費は、銀行振込[りそな銀行御堂筋支店 普通預金No.0405228 名義 公益社団法人化学工学会関西支部]をご利用ください。

注意事項
・感染拡大状況によりオンラインでの開催へ変更させていただく場合があります。また、講師の都合でオンラインでの講演となる場合が有ります。

・マスク着用、受付での検温、手指消毒へのご協力をお願いします。また体調不良の方の入室はご遠慮ください。
・参加申込者には7月上旬に会場までの交通手段等の詳細な参加案内をE-mailにてお届けします。

問合先

  公益社団法人 化学工学会関西支部
  〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センター6階
  TEL: 06-6441-5531、FAX: 06-6443-6685、E-mail: apply(atmark)kansai-scej.org