(1/18) セミナー「明日のプラントに問われるリスクベースド・アプローチ-福島第一原子力発電所の事故から考える-」(大阪科学技術センター)

主催

化学工学会関西支部

協賛

安全工学会、近畿化学協会、日本化学会近畿支部、日本化学工業協会、化学工学会安全部会

海外へのグローバル展開の加速により、化学業界においても日本と海外の安全の考え方の違いに直面することが多くなってきました。こうしたなか、2011年3月、東京電力福島第一原子力発電所で事故が発生し、社会の安全に対する意識も高まってきています。これからの時代に、プラントの安全はどう確保していくべきでしょうか。また、海外との考え方の違いにはどう対応していけばよいのでしょうか、そして、トラブル・事故が発生した場合、被害の拡大を防ぎ局限化、収束させるにはどう対処すればよいのでしょうか。こうした疑問に対し、三人の先生方に実例を交えて解説いただきます。是非とも奮ってご参加いただき、企業のリスクコミュニケーションの指針確立に役立ててくださいますようご案内申し上げます。

日時

2012年 1月18日(水) 13:00~19:00

大阪科学技術センター 8階小ホール
[大阪市西区靭本町1-8-4]
<交通>地下鉄四つ橋線「本町」駅下車25・28番出口より北へ徒歩約5分,うつぼ公園北詰.
http://www.ostec.or.jp/data/access.html

プログラム

1. 重大事故に関するリスクマネージメント事例-福島第一原子力発電所事故の熱流動解析を通して-(13:10~14:40)
   東北大学流体科学研究所 教授 圓山 重直 氏
  2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故について、公表されている原発データを元に熱流体工学的観点から福島第一原発に実際何が起こったかを解析する。その事例を通して、原発事故のような重大事故が起こる要因と、この事故がなぜ防げなかったのかを論じる。さらに、原発事故の早期収束に向けた提言と今後の課題を述べる。
2. リスク基準のプロセス安全管理の進め方(14:50~16:20)
  東京工業大学名誉教授 仲  勇治 氏
  リスクベースド・アプローチを基本として、プロセス設計から運転・保全に至るプラント ライフサイクル エンジニアリングを視野に入れたプロセス安全管理の考え方を解説する。このエンジニアリングの考えは、通常行っているエンジニアリング業務の仕組みとあまり変わりはない。論理的な仕組みを作ることにより、エンジニアリングの流れが良くなり、プロセス安全管理の品質向上につながることが期待される。
3. 化学プラントの安全確保の方策とリスクベースド・アプローチ(16:30~18:00)
  (有)システム安全研究所 所長 高木 伸夫 氏
  欧米では化学プラントの安全確保にあたり、リスクベースド・アプローチが広く採用されている。ここでは、欧米と日本とのアプローチの違い、欧米におけるリスク概念に基づいた規格や各種手法を紹介するとともに、プラントの安全性向上にあたっての考え方を概説する。
4. ミキサー交流会 (18:00~19:00) 同所地下1階B101号室、参加無料

定員

定員(80名)になり次第締切

参加費

主催・協賛団体個人会員 10,000円、主催・協賛団体所属法人会員 13,000 円、大学・公設研究機関 4,000円、会員外 20,000円、学生会員 2,000円、会員外学生 3,000円

申込方法

標記タイトルを題記し、(1)氏名、(2)勤務先・所属、(3)連絡先(住所、郵便・電話番号)、(4)会員資格、(5)ミキサー交流会参加の有無を明記のうえ、下記宛お申し込み下さい。参加費は銀行振込(りそな銀行御堂筋支店普通預金No.0405228 名義 社団法人化学工学会関西支部)をご利用下さい。参加決定者には参加証を送付いたします(1月上旬)。

申込先

  公益社団法人 化学工学会関西支部
  〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センター6階
  TEL: 06-6441-5531  FAX: 06-6443-6685  E-mail: apply(atmark)kansai-scej.org