支部長挨拶(R01・02年度)

支部活動に対するご理解とご支援のお願い

使える学会を目指して 

化学工学会関西支部のホームページにお立ち寄りいただき、誠に有難うございます。この度、2019・2020年度の関西支部長を仰せつかっております、関西大学の林でございます。関西支部を代表しまして、一言ご挨拶申し上げます。
 化学工学会関西支部は昭和30年に開設され、設立60年を超える歴史ある支部であります。この間、産官学の垣根を超えた支部会員相互の深い絆に支えられ、関西支部独自の多彩な活動を展開してまいりました。その内容は,最新動向の紹介やある分野の知識を深める「セミナー」の企画,生涯教育の場を提供する「実践化学工学講座」,産学の若手エンジニアが自主運営し,知識を深め意見交換の場を提供する「CES21」,会員の勉強と交流の場を提供する「研究会」などの研究活動が挙げられます。これらの活動が評価され学会本部から支部の活性化や会員サービスなどの観点から高い成果を上げているとして評価されております。
最近は,化学工学をきちんと教える大学が減ってきており,化学工学に関する一部の科目のみ,概論のみ,研究室として学科に存在するだけとなっており,“絶滅危惧学科”とも言われております。しかし,産業界では化学工学を必要としており,このため企業に入ってからも化学工学の教育の必要性が生じています。
 そこで,昨年度から「実践化学工学講座」に加えて「いまさら化学工学」として少人数で,ある単元を週1回,1ヶ月にわたって夕方からの講義を提供しています。今後,このような化学工学教育に力を注ぎたいと考えております。これ以外にも,前支部長から引き継いだ和歌山地区などの地場企業との関係強化,台湾との企業間交流,高大接続の強化についても推し進めていきたいと考えております。
 会員個人の知識を深め,会員間の交流が生まれ、深めるために利用できる学会を目指していきたいと思います。どうか皆様におかれましても、是非化学工学会関西支部のセミナー・研究会等に集い、知識を深め,会員同士の絆を強めていただくことを期待しております。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

公益社団法人化学工学会 関西支部長 林 順一
(関西大学 環境都市工学部 教授)